経営者さん、あなたの言葉と認識違いで、スタッフを振り回していませんか?

経営者さんと、スタッフ。

 

スタッフとスタッフ。

 

経営者さんと、お客さん。

 

スタッフと、お客さん。

 

お客さんと、お客さん。

 

経営者さんと、家族。

 

スタッフと、家族。

 

お客さんと、家族。

 

当事者の家族と、友人。

 

 

立場が違ったら、

当然ですが、「考えていること」も

全然変わってきます。

 

(人が違うから当然なんですが、

今回はそこは置いといてね。)

 

 

例えば、

 

ガラス張りの入口を見て・・・

経営者さんが

 

「(あら、このガラス、案外汚れてるな。

お客さんから見たら気分良くないな。)」

 

そう思って、スタッフに叫んだ。

 

「おーい、雑巾持ってきて!」

 

 

他の部分の掃除をしていたスタッフAさんは

経営者の

「おーい、雑巾持ってきて!」の声に

 

「(あ、社長も掃除するのね)」

 

と瞬間的に思って

 

 

「はーい!」と返事し、

雑巾を取りにいったら・・・

 

スタッフBさんが、

流し台のところで

いくつかの雑巾を洗っていたので、

 

 

(あ、Bさんが雑巾洗ってくれてるから、

ちょうどそこに洗ったばかりの雑巾があるわ)」

 

と思って、

 

「あ、Bさん、雑巾1個もらえる?」

 

 

Bさんは

 

「(Aさんが、雑巾いるのね?)」

 

と思って、

「あ、はーい、どうぞー」

 

Aさん、Bさんから雑巾を受け取って、

経営者のところまで雑巾を持っていく。

 

 

経営者さん、ブチ切れ。

 

「いやいや、違うだろ!

なんでこんなに

黒くなっている雑巾もってきたの?

 

これじゃ、

余計にガラスが汚れるじゃないか!

 

ガラス拭くんだから、

もっと白い雑巾取ってよ!

 

なんでそのくらいわからないの?」

 

「(まったく、なんで毎回

いちいち言わなきゃわからないんだ。

 

子供じゃないんだらか

もっと機転きかせろよ・・・)」

 

と経営者さんは、イラだつ。

 

 

Aさんは

 

「あ、はい、すみません・・・」

 

「(それなら、最初から

ガラス拭くから綺麗な雑巾取ってって、言えよ。)」

 

と思いながらも、

しぶしぶ代わりの綺麗な雑巾を取りに。

 

 

Aさん、Bさんに

「(私は悪くないんだけどね)」

を解ってもらいたくて

 

 

「もー!また、怒られちゃったよ!

ねぇ、ガラス拭く用の綺麗な雑巾ある?」

 

 

Bさんは

 

「(えー?社長が欲しがってたの?

「それ言ってくれたら何に使うか聞いたのに・・・

Aさんが使うと思って

洗ったばかりのを渡しちゃったよー・・・)」

 

と思いながら

「えー、そうなんだ、

社長も言ってくれたらいいのにね。」

 

 

・・・

 

 

さて、

ちょっとわかりやすく

「大げさ」に書きましたが、

 

「雑巾持ってきて」の言葉だけで、

 

3人もの人が、

感情振り回されてますよね。

 

 

「私、好きです」

 

言葉だけ見ると、

ドキッとするかもしれませんが、

 

この言葉を発している人が

うなぎ屋さんの前で、

そっちを見ながら言っていたら

 

「え?自分のことを好きかも!?」

とかは誰も勘違いしませんよね?

 

 

でも、そのうなぎ屋さんの前で、

行列もないのに男女がずーっと長い間

一緒にいてて、その上での言葉なら、

また意味は変わってきますよね。

 

 

一人一人、人間が違うということは、

一人一人、「人生」が違うということ。

 

 

人生が違うということは、

それぞれの人生ごとに

「主役」は違うということ。

 

 

ということは、

それぞれ、

生まれてからの環境も考え方も

違うということ。

 

 

ということは、

言葉に対し

「○○とは、こういう意味だ」

と認識している意味も、

 

人ぞれぞれで、

微妙に変わってくる可能性があるということ。

 

 

誰もが、

国語辞典というガイドラインに沿った考え方は

していない、ということ。

 

 

そのうえで、

その言葉を発する状況が違うと、

 

さらに、

「言葉に含まれる意味」まで

変わってくる、ということ。

 

 

誰もが、毎回、

 

「自分以外、

この言葉に含まれる意味を知る訳ないから、

ちゃんと毎回主語を付けて

分かりやすく話そう」

 

となんて

いちいち思ってない、ということ。

 

 

視点が拡がっていれば、

こういうことには、

 

「毎回毎回」気が付きやすいので、

いちいち無用な感情に

振り回されないようになるのですが、

 

視点が狭いままだと、

「毎回毎回」気付かずに、

常にイライラが止まらない。

 

 

言葉の意味は、人によって違うし、

状況によっても、違う。

 

これを、「難しい」と思うのは、

自分が難しく考えてしまっているから

かもしれません。

 

 

そうではないのです。

 

もっと、日常を、

「広い視野」で見えていると、

受け止めてられていると、

 

目に飛び込んでくる情報量が

まったく違うからこそ、

 

そういったことに

「気付きやすく」なります。

 

(完璧には、無理ですよ?

あくまでも他人の考えですから。)

 

 

経営者さんなら、

スタッフ(お客さん)の

言葉を発する時の周辺状況、

 

家庭やプライベートから

持ち込んでいるであろう感情を左右する背景、

 

以前からの流れによって

自然と形成された思い込み・・・などなど

 

あなたの思い込みから、

瞬時に「決めつけず」に、

判断材料の中に考慮し、

 

「その人が発した言葉の意味が

自分の認識しているものとは違うかも?」

・・・という前提で、

言葉の意味を捉えようとし、

 

「わからない」のであれば、

「汲み取れない自分が恥ずかしい」と思わず

 

都度「確認」し、

一人一人の頭の辞書を解ってあげられる努力を。

 

(確認を怠るから、

「ミス」になり、

ミスがつながり「トラブル」になります。

 

だから、これは、

「トラブル」を未然に防ぐ手立てにもなりますよ!)

 

 

スタッフなら、その逆の立場を。

 

これを、「いちいち、やる」のです。

 

ただ、それだけ、です。

 

 

すぐ、慣れます。

 

人間の能力って、そのくらいは

一瞬で軽くできるようになれるものです。

 

ましてや、

元々能力が高い人が多い経営者であれば、

やろうとすれば楽勝です。

 

 

まだ、慣れてないだけです。

 

(最初から自転車スイスイ乗れなかったのと一緒)

 

 

ぶっちゃけ、

やらないほうが、

面倒を引き起こします。

 

 

難しい!と思うのは、

今まで学んだ、

頭のデータベース「だけ」を使って

ラクしたい!という無意識の表れです。

 

(否定してませんよ!)

 

でも、それだと、進歩がありません。

 

いちいち、

「まっさら」から見てみるのです。

 

だから、発見があるのです。

 

 

今ある頭のデータベースを

生かそうとすればするほど、

 

「固定観念」で見えなくなっている部分は

さらに、見えなく、

見れなく、なってきてしまいます。

 

 

難しい!と拒否反応を示さず、

「よーし、いっちょ、やってみっか!」と

ドラゴンボールの孫悟空のように、

軽い感じで取り組んでみられると、

 

意外なことに

気付けるかもしれませんよ!

 

 

視野を広げ、

視点を変えて、

目に見えるものを変えて、

 

無用な感情に振り回されずに、

今日も商売を楽しみましょう!

 

感情的になっていたら

商売はなかなか楽しめませんからね!

 

 

 

商売する人の福の神

経営者の参謀

新井悟之