経営者さんが「どうしたら良い?」と、方法にばかり捉われているときは注意。

僕は常日頃から

 

「今すぐどうしたら良い?」

「で、具体的には何をすれば?」

「方法さえ分かれば

なんとかなるんです」

 

真っ先にこのように考えてしまいがちな

経営者さんの思考を、

 

「そうじゃないですよ、

まずはどう考えるか?なんですよ。」

 

と、

お伝えさせて頂いています。

 

 

以前、

ある経営者さんとの会話で

 

「従業員が

ちゃんと帽子をかぶらない」

という話がありました。

 

その会社は、

昔懐かしい食品を扱う会社。

 

帽子(衛生帽)を

ちゃんとかぶらないと

髪の毛など異物混入の恐れがあるから、

 

その点は、

いつもいつもきつく言っているのだが、

従業員は

なかなか言うことを聞いてくれない・・・とのこと。

 

 

大きな会社では

ありえないことかもしれませんが、

小さな小さな会社では、

残念ながら結構あることですよね。

 

 

この経営者さんは、

「従業員にどう言えば守ってもらえますか?」と

質問してこられました。

 

つまりは、

「従業員が悪い」と

思っているからこその発言ですね。

 

残念ながら、

そう思っている限りは

解決はしないものなのです。

 

 

実はこの場合も、

「どうしたら良い?」という

「方法」ではありません。

 

それだと、

一時的に良くなったとしても、

また同じことの繰り返しになってしまいます。

 

 

本気で解決したい場合は、

まずは、

「経営者が、考え方を、

変えなければ、いけない」訳です。

 

 

でも、そう言うと、

 

「え?考えを変えないといけない?

異物混入の可能性を

防ぎたいというのは正しいでしょ?

この考え方の何が悪いのか?」

 

普通はそう思われますよね。

 

でも、そこじゃないんですね。

 

そう、そこじゃないんです。

 

 

ちょっとイメージしてみましょう。

 

 

その会社の扱っている食品が好きな

優しい優しいおばあちゃんが

いたとしましょう。

 

そのおばあちゃんは、

その会社の扱っているある食品を、

 

可愛い可愛いお孫さんの喜ぶ顔が見たくて

買ってあげることにしました。

 

その食品は、昔ながらのものなので、

今の子供には、

あまり馴染みのないものでした。

 

お孫さんは、

見たことのない食品を前に

 

「おばあちゃん、これなあに?」

と尋ねました。

 

「これはね、

おばあちゃんもおじいちゃんも、

○○ちゃんのお父さんも、

お母さんも、みーんな

○○ちゃんくらいのころから

食べているものだよ。

すごーくおいしいから、

○○ちゃんも食べてごらん?」

 

おばあちゃんは、

満面の笑みで言いました。

 

 

お孫さんは、

大好きなおじいちゃん、

おばあちゃん、お父さん、お母さんが

 

自分と同じくらい子供の時から

食べているものだと知り、

すごく嬉しくなりました。

 

そして、満面の笑みで、

その食品を食べました。

 

美味しそうに食べている

お孫さんの顔を見て、

おばあちゃんは、

本当にうれしそうでした。

 

お母さんも、お父さんも、

おじいちゃんも

それはそれは、嬉しそうに

微笑ましく見ていました。

 

 

そんな時、お孫さんが・・・

 

「ん?なぁに、これ?」

 

口から出てきたのは、

その食品に紛れ込んでいた

髪の毛でした。

 

 

たったこれだけで、

その家族から、

その場の笑顔は消えます。

 

 

最低でもこのくらいイメージすると、

「とんでもないこと」と思える臨場感が

大きく変わりますよね。

 

 

「帽子(衛生帽)をちゃんとかぶらない」

 

それが「実際に

起こってしまっている職場」では、

 

「どうしたら良い?

=方法でなんとかしよう」と、

いくら考えても、同じことです。

 

 

素人さんは、すぐに

「やり方」でなんとかしようとしますが、

そこで変えようとするのは下策中の下策なのです。

 

結局は、人の問題は、

人の感情と人の感情が入り乱れて、

そのような事態になっているので、

根本を掴むことをしないと

絡まった紐は、さらに絡まるばかりです。

 

 

これ、

「従業員に言うこと聞かせよう」

としても・・・

 

一時的に

改善するかもしれませんが、

また同じことを繰り返します。

 

何も変わりません。

 

その考え方の角度が間違っているからです。

 

 

これが解決できない大きな原因は、

経営者さんが

 

「帽子をちゃんとかぶらない」

という言葉から

 

上のような家族の情景まで

 

「考・え・た・こ・と・が・な・い」

 

ので、

 

「その家族の笑顔を壊すことの重大さ」に

気が付いていない、というところなのです。

 

 

気付いていない、っていうのは、

本当に怖いことですよね。

 

 

「わが社が信用失う!」

と、いうようなことの前に、

 

「それ、人としてどう思う?」ということを

やってしまっている事の重大さを、

経営者さん自身がしっかりと

臨場感たっぷりで想像しておかないといけないのです。

 

 

商売というのは、

「人と人」が行います。

 

もし、あなたが

上記の家族のような体験をしたら、

 

もし、その家族の立場だったら、どう思いました?

 

 

上のような家族の情景まで

想像していないのは、

 

残念ながら、

「お客さん」を見ていないからです。

 

 

逆に言うと、こういうことを

想像することが出来ていたとしたら、

 

そのような問題は

絶対に起こさないという

「覚悟」に変わっているはず。

 

 

そして、その「覚悟」を

ちゃんと持った上で、

従業員に接しているので、

 

状況は間違いなく変わっています。

 

(「経営助言書/社員問題編」をお持ちの方は

このあたりよくわかりますよね?アレです、アレ。)

 

 

すなわち

「どうすれば?」

という「方法」は一切関係なく、

 

ほぼ確実に、

問題は解決していまいます。

 

 

だから、必要なのは

「どう考えるか?」なのです。

 

(ちなみに、その「どう考えるか?」を

厳密に言ってしまうと、

「経営者がどこを見ているか?」という

シンプル極まりないことなんですけど、

そのあたりは冊子に詳しく書いていますので、

ここでの説明は端折りますね。)

 

 

なんとなく、

おわかり頂けたでしょうか?

 

 

商売を、

今以上に良くしたいのであれば

 

「相手をどう動かすか」よりも、

「自分がどう変わるか」から

始めて行くのです。

 

自分が変わっていないと、

何をやっても、

一時的効果しかありません。

 

 

経営者さんの

「どう考えるか?」が

変わるからこそ、

 

集客で困らなくなったり、

自然と売れるようになってくるのです。

 

そこを「やり方をどう変えたらいいの?」と

勘違いしているから、

いつまでもそういう域には辿り着けないのです。

 

 

「考え方」というのは、

「あなた」が

「変わろう」と決意するだけ。

 

それだけで済んでしまう。

 

コストはゼロです。

リスクもゼロです。

 

だから、

一番オススメするのです。

 

 

「でも、自分が変わるって難しいよね」

 

と、躊躇するのは、

 

お客さんのことより、

自分のエゴを優先しているだけ

ではないでしょうか?

 

 

お客さんのさらなる笑顔より、

 

自分のちっぽけなエゴを

大事にする人の経営する商売が、

 

魅力を放てるとお思いでしょうか?

 

(ここ、まだ、ハッとしませんか?)

 

 

このあたり、

特に小さな商売を経営している方には、

 

一刻も早く

気付いて頂きたいところです。

 

 

経営者である、あなた自身が

「考え方を変える」ことを

決意して下さるのなら、

 

間違いなく、

今とは比べものにならないくらい

ストレスが少なく、悩み事がほとんどない

楽しい楽しい商売ができますから!

 

間違いなく、

今より楽しくなりますから!

 

 

状況というのは、

あなたのために

変わってくれることはありません。

 

でも、あなたが変わると

状況というのは

必ず変わってきます。

 

つまり、

 

変わらないといけないのは、

状況ではなく、

いつもいつも、あなた自身。

 

 

だって、経営者でしょ?

 

あなたの力で状況変化を起こす役割持つのが

経営者という立場なのに、

何を不確かな「自分に都合いい、あわよくば」を

待っているの?って話なんです。

 

なにを「オコボレ」を待っているんだ?って。

 

(これ、結局はこうなっていることに気付こうね!)

 

 

ですので、僕は

 

(例えば)

「売れる方法」を知りたいと言われても

 

そのまま「売れる方法」は、

一切お伝えしておりません。

 

 

代わりに、

「あなた自身が、

今以上に売れる人になる方法」を、

いつもいつも、お伝えしています。

 

 

それは、あなた自身で

状況を変えられるようにするために、です。

 

末永く、笑顔で楽しく

商売できるように、です。

 

 

自分自身に、

そして周囲に笑顔が増えると、

 

その人は

もっともっと健康になれる。

 

そうやって、笑顔が絶えない中で、

健康長寿な人生を楽しんで頂けると、

本当に嬉しいと思います。

 

 

お願いですから、

経営者であるならば、

「どうすればいいのかな?」と

企画や方法に悩まず、

 

知っている

わかっている

やっている

 

を、見直してみてくださいね!

 

 

困ることがある時は

必ず心がブレてる時ですし、

必ず答えは足元にあるものです。

 

知っている

わかっている

やっている

 

を持ってる限りは、

 

答えがたとえ目の前にあったとしても、

 

そんなあなたのままでは、

絶対に発見できませんからね!

 

 

さぁ、「新井に乗せられて変わってたまるか!」

という意地、お客さん見ていないことに気付いて、

乗せられてみてください(笑)

 

守るところ、違うと思いませんか?

本当に守るのは、あなたのお客さんの笑顔ですよ!

 

僕は、「あなた」の商売がうまくいくことしか

言っていないことに、

ぜひ、気付いてみてくださいね!

 

そうすると、もっと内容が

スコーン、クスッ、ズキッと入ってきますよ!

 

 

 

商売する人の福の神

経営者の参謀

新井悟之