外野の声は
親切心から無責任に
好き勝手なことを言うものです。
あなたのために。
あなたのために、と。
でも、あなたが
本当に何を大切に思って、
その行動を取ろうと
しているかなどは、
たいてい考慮されていません。
一般的にどうだ、
ということから考えて
あれこれ発してくださいます。
だから、
その意見を採り入れると
一般的な状態に戻ります。
ちなみに、
一般的なことが
良い状態か?と言えば、
まず逆です。
無難を選んだら、
魅力のない商売になります。
だから、
かなり高い確率で
「悪化」します。
長年、様々な経営の生の現場を
たくさんたくさん
見てきていますが、
外野の声に悪化させられたケースは
実はかなり多いです。
もちろん、
その声を発した外野は
そんな自覚ありません。
だから、怖いのですが…
こんな言い方して
申し訳ないのですが…
所詮は、
何にもわかっていない
素人さんの意見なのです。
絶対ブレてはいけません。
基本的に、
どんなにもっともらしくても
聞き入れてはいけないのです。
その外野の意見が
常に本当に素晴らしくて
常に的を射ているのなら、
その方は売れっ子の
アドバイザーのはずですから(笑)
それに、自社の経営が
うまくいってないのに、
アドバイスしたがる人は
めちゃくちゃ多いです。
みんな、自分は正しいと
思いたいのです。
にんげんだもの(笑)
でも、他人の経営に口出して
自分の正しさを
証明しようとするのは
正直勘弁してほしいですよね(^_^;)
(アドバイスしてる暇あるなら
自分とこ立て直せ、ってね。
それができない人のアドバイスは
まったく効果がないのです。
むしろ、逆効果を呼び込みます。
不運のお裾分けもらうようなもの)
とにかく、
その分野の素人さんほど
無難なセオリー通りに
やろうとします。
それが正しい手本のように。
でも、正しくないから
世間のほとんどが
セオリー通りやっているのに
苦戦する訳ですよね。
消費者としての体験でも、
よくあるはずです。
「皆さんこれを選ばれますよ」
「これが人気ですよ」
「これが無難ですよ」
(あ、こういう声掛けをするのは
まったく悪くありませんよ!)
そういう声に、
「ああ、じゃあ…」と
影響される時って、
どんな時でしょう?
「自分が決めきれてない時」
ですよね?
要するに、
あなたの中に、
外野の声を
受け容れる「余地」がなければ、
気にもしないはずなのです。
「余地」を作るから、
外野の声が気になるのです。
なぜ、その決断をしたのか?
誰よりもあなたが
解っているはずです。
なぜ、その案をやりたいのか?
誰よりもあなたが
解っているはずです。
あなたの中で、
様々な要因や心境によって
たくさん葛藤した中から
その決断をしたり、
その案を出したりした訳です。
外野は、
その経緯を知りません。
だから、アドバイスに必要な
材料が完全に足りない状態から
物申してくる訳です。
つまり、かなり高確率で
残念ながら「的はずれ」なんです。
僕はいつも
経営者さんが急に
「こんなことをしたい」と
相談してきたら、
ハナから否定したり、
賛成したりせずに、
「なんでそう思ったか、
経緯を聞かせて欲しい」と
言っているはずです。
要するに、
言ってきた「内容」よりも、
それを考え出した「経緯」のほうが
プロからすれば重要なんです。
(ここ、ウソついても、
本音を隠しても、
臭いがするのでバレます(笑))
考え出した経緯が見えないと、
表面の「内容」だけでは
良いとも悪いとも
非常に判断しにくいのです。
でも、外野の声、
つまり、素人さんは、
表面の「内容」だけで判断して
あれこれ言ってきます。
しかも、
外野の声の厄介なとこは、
私たちは素人だからこそ
お客さんに近い意見だよ、と
もっともらしいことを言う時が
ある、ということなんです。
ハッキリ言っておきますが、
僕がよく想像して代弁するような
「お客さんが
思っているであろう意見」は、
各商売ごと、各状況ごとに、
お客さんの心理が微細に違うから、
素人さんごときに読み解けて
正確に代弁できるような代物では
ありません。
それに、現在のお客さんの心理と、
理想のお客さんの心理は
明らかに質が違います。
外野の方が言うお客さんの意見は、
どちらに向かわされようと
しているか、ですよね…
まさか現在のお客さんの心理を
想像して言っているとしたら…
ああ、怖い。
(むちゃくちゃ危険ですよ?
現在のお客さんの心理を想像して
声を発しているとしたら。
将来「停滞」を呼び込まれますよ。
かなり確実に。)
さらにいうと、
その外野の人個人の
その時その時の心境が左右する
価値基準によって
その仮想お客さんの求めるところも
かなり偏ったりします。
まあ、たいてい、
目先の満足だけを見て、
お客さんへの
甘やかしを求めています。
商売の流れの中に
必要ではない甘やかしをすれば、
その商売は、
かなり苦しくなります。
そんな風に、
外野の声は、
実はかなり厄介なのです。
しかも、その外野の声が
身内や親しい人からだと、
無下に跳ね返すこともできず、
かなり大変だと思います…が、
身内や親しい人の場合は、
あなたが何を大事にしているか、
あなたが何を考えているのか、
あなたが何を成し遂げたいのか、
心から熱弁したら、大丈夫です。
しかも、
一回でわかってもらおうとせず、
何度でも話せばいいのです。
熱意あればそのくらいは
容易いはずですから(*^^*)
たいていの場合、
そういうことをしてないから、
身内や親しい人から
あれこれ言われるだけです(笑)
さて、最後、
脱線しましたが、
外野の声に、
惑わされるのは、
「あなたの中で、
しっかり固まってないから」
だけです。
無難な正解を
見つけようとばかりせず、
色んな人に賛成してもらって
確証を得てから行動しようとせず、
先に、
自分の中で、
しっかりと、
決めちゃいましょう。
やるなら、やる。
他人にあなたの人生を
決められても、
良いことないですよ!
うまくいくかどうか不安?
本当にやめたほうがいいなら、
僕が全力で
止めに掛かってますから(笑)
僕が何も言わないなら、
やったらいける、というサイン。
ただ、
外野の声にブレるようなら、
うまくいくはずがない。
無責任かつ、的はずれの可能性が
非常に高い、外野の声。
誰も、あなたのさらに良い未来は
明確に見えて言っていません。
気にせず行きましょう!
商売する人の福の神
経営者の参謀
新井悟之