あなたが発する言葉は、どんな角度から出ていますか?

ここはイベント会場。

 

あなたは、目の前の

100人の壁の向こう側に

荷物を届けないといけません。

 

100人に少しずつ道を

開けてもらわないといけません。

 

絶対通らないといけません。

 

壁の向こうでは、

あなたが持ってくる荷物の到着を

イライラしながら待っています。

 

早く行かないと、

死ぬほど怒られたり、

信用を失ったりします。

 

さて、100人の壁に向かって、

なんて声を掛けますか?

 

 

…今日は、

変わった角度からの話。

 

とりあえず、

ちょっと想像してみてください。

 

(そんな場面は実際

ないでしょうけど(笑))

 

 

正直、

正解はないと思います。

 

でも、

あなたが発する言葉が、

「どんな角度から出ているのか」で

道の出来具合は変わると思います。

 

「すみません、通りまーす!」

「ちょっと通して頂けますか?」

「道を開けてくださーい!」

 

などなど、

なんて発したか、より、

どんな角度から発したか、です。

 

同じ言葉を発しても

どんな角度から発しているかで

言葉の意味はかなり変わります。

 

 

「自分が早く向こうに

行かないといけないから」

 

の角度から発していたら、

道を作る側の100人は、

「仕方なく」

道をあけてくれるでしょう。

 

心境はあくまでも、

「仕方なく」でしょう。

 

 

でも、

「みなさん、迷惑かけて

すみません!

でも助けて頂けますか?」

 

の角度から発していたら、

道を作る側の100人は、

「気持ちよく」

道をあけてくれるでしょう。

 

 

その角度、つまり、

「道をあけてくれる人の気持ち」

から考えて

声を掛けることが出来たら、

すべてはスムーズになります。

 

 

例えば、この場合どうするかは

カンタンなことです。

 

「ごめんなさい!」

 

「すみません!」

 

「助かります!」

 

「ありがとうございます!」

 

を、

しつこいくらい

頭を下げまくって

しつこいくらい

連発しまくればいいのです。

 

しかも、

これから道を開けてくれる人より、

「すでに開けてくれた人」に

向かって

 

特に

「ごめんなさい!」

「すみません!」

「助かります!」

「ありがとうございます!」って

言うのです。

 

そうしたら、

それを見た人が

どんどん自主的に

道を開けてくれます。

 

モーゼの十戒の海割れみたいに

道が出来てきます。

 

 

そして、そこを通る際は、

もう道が開いたからと

サッサと通らずに、

 

開けてくれた方々に対し、

しつこいくらいに

「ごめんなさい!」

「すみません!」

「助かります!」

「ありがとうございます!」

を、繰り返しながら通るのです。

 

もちろん頭は

しつこいくらいに下げながら。

 

 

 

これをしたら、

絶対にイラッとされません。

 

 

100人は、

みんながみんな、

 

「あの人、大変そうだから…と、

自主的に、道を開けてあげようと

してくれる」のです。

 

ニコニコしながら。

 

 

それもこれも、

こちらが根底に、

「みなさん、迷惑かけて

すみません!

でも助けて頂けますか?」

のような角度から考えているから、

 

この100人は

「協力してくれる存在」

という前提になります。

 

だから、

 

・今から道を開けてくれる人より、

すでに開けてくれた人に

しつこいくらいにお礼をいう。

 

・しつこいくらいに

頭を下げまくる。

 

ということが、

まったく躊躇なくでき、

その姿勢が人に

「動いてあげよう」と

思わせてくれるのです。

 

 

ところが、

目先のミッションである

 

「自分が早く向こうに

行かないといけないから」

 

というところに

目が行き過ぎると、

 

自分が目的を達成するところしか

見えなくなり、

 

そうなると、100人は、

「邪魔な存在」

という前提になります。

 

 

その角度から言葉を発したら、

やはり相手には

「邪魔だから、どけ!」

というように、伝わります。

 

自分の存在が

邪魔だと思われていることを

快く思う人はいませんよね。

 

まあ、仕方なく

道を開けてはくれますが

その後いい気持ちにはなりません。

 

 

さて、あなたは、

最初の問いかけで

この100人を

「協力してくれる存在」か

「邪魔な存在」、

どちらに前提を置いた言葉を

発していましたか?

 

 

これ、商売のあらゆる場面で

言えることです。

 

売上が欲しい、

新規客が欲しい、

社員問題をなくしたい…などなど、

 

いつも

お伝えしているように、

 

目先の目的に捉われると、

適切な手段は見えなくなり、

 

自分中心な角度からの手段を

なんの疑問も持たずに

やり続けてしまいます。

 

 

関わる人が、

全員気持ちよくなれるような

思考に染めるには、

 

常に、自分がどの角度から

考えているか、

言葉を発しているか、

行動をしているか…などを

 

いちいち

自問自答することです。

 

反省が多いほど、

絶対に成長できます!

 

 

目先ばかりに捉われないよう、

あなたの商売のあるべき姿から

日頃の行いを

気をつけていきましょうね!

 

 

ちょっと遠回りくらいが

実は一番近道だったり

しますから(*^^*)

 

 

 

商売する人の福の神

経営者の参謀

新井悟之